個人輸入を始めるときに,注意したいポイント!

個人輸入の始め方

海外のサイトを見ていて,「これ欲しい!」って思ったときに。最低でもコレは知っていた方が良いよね~~??っていうポイントをご紹介しますね。

「個人輸入」で免税等してもらうためには。個人使用目的で,課税価格を1万円以下に抑えなくっちゃいけません。

 基本的には,何か輸入したら関税がかかります。

 でも,一部の例外はありますけど,課税価格が1万円以下の場合は関税・消費税・地方消費税を免除してもらえるんです。(詳しくは税関ホームページでご確認ください)

 「課税価格」って耳慣れない言葉ですけど。税関ホームページによると,個人が自分で使うために輸入する場合は,「課税価格は,海外小売価格に0.6を掛けた金額」なんだそうです。

 たとえば,100ドルのお買い物なら60ドルが課税価格になるわけですね。これが日本円に換算して1万円以下になっていればOK。(レートの変動に要注意です!余裕を持ってお買い物した方が良いですよ~!)

 ちなみに,「個人による個人使用目的」でない場合。課税価格は「商品の価格に運送費および保険料を足した金額」なんですって。なので,「個人による個人使用目的」の輸入だと,課税価格を安く抑えることが出来るわけですね!

 ですが,たとえば「売れそうな商品を輸入してオークションで販売しよう!」とか「送料もったいないから希望者を募って共同購入しよう!」とかすると,それは個人による個人使用目的とは認めてもらえないかも・・・。私はそういった問い合わせが来たことは無いんですけど,「同じサイズのお洋服を何点も購入する」とかすると,たとえ個人使用目的だとしても問い合わせ位は来てもおかしくないかもしれません。ご注意を・・・。

一部,関税が免除されないモノがあります!

 色々あるんですけど,税関ホームページで特に名前が挙げられているのが,革製のバッグ,パンスト,タイツ,手袋・履物,スキー靴,ニット製衣類等

 ↑これらは,たとえ課税金額1万円以下に抑えられていたとしても免税になりません

 分かりにくいのが「ニット」ですよね。伸縮性のある「ニット地」って,いろんな服で使われています。子供服だと特に多めかな??海外のサイトでもknitwearって表記,見かけます。でも,「これはニット・・・なのかな??」って感じで,ぱっと見で分かりにくいし,もしかしたらニットと思っていたけど税関の判断で関税を請求されない場合もあるかもしれません。・・・とはいえ,基本的には「ニットっぽいものは課税される」って覚悟して注文した方が良いと思いますよ!

関税ってどれくらいかかるの??

 丁寧に例を挙げてくれているので,税関ホームページ該当ページをご覧ください。一部転記しますね↓

  • 衣料品 毛皮のコート(43類):20%
  • 衣料品 繊維製のコート、ジャケット、ズボン、スカート(61、62類):8.4~12.8%
  • 衣料品 マフラー類(61、62類) :4.4~9.1%
  • ハンドバッグ 革製(42類) :8~16%
  • 履物 甲が革製又は甲の一部に革を使用したもの(64類) :30%又は4,300円/足のうちいずれか 高い税率

 ↑ひときわ目を引くのが革靴。いずれか“高い方”ですよ!?つまり,最低でも4,300円,関税がかかるわけです。たとえ10ドルの靴でも,関税で4,300円!

 ついうっかり,なんて事のないように,注意しましょうね!

医薬品・化粧品には特に注意が必要です!

 医薬品・化粧品については,税関ホームページ厚生労働省のホームページでも注意喚起されていますので是非ご確認ください。

 個人が自分で使うために輸入する場合。事前に地方厚生局に輸入報告書等を提出して,販売したりしないっていう証明書を交付してもらって,税関への輸入申告の際に提示する必要があるんですって。

 ただ,特例的な取り扱いとして。自分が使うことが明らかで,「既定の数量」以内であれば,証明書なしで輸入できるんですって。(当然,誰かに譲ったり,販売したり,ほかの人の分までまとめて購入することは認められません)

 あくまでも,自分で買って,自分で使って,自分で責任を負うってことなんですね。

 別の記事でも書きましたけど,日本国内で購入した商品と違って,健康被害が生じても公的な救済制度の対象外になってしまうし,リスクはよくよくよくよく考える必要がありますよね。

 あとは,海外ではサプリメントとして販売されているものでも,日本では医薬品に該当する場合があったりするので注意が必要ですね!

 ・・・で。それでも個人輸入したい!と思ったとしても,「既定の数量」っていう制限がかかります。具体的な数量は以下の通り↓

●医薬品および医薬部外品

  1. 外用剤(毒薬、劇薬及び処方せん医薬品を除く):標準サイズで一品目につき24個以内
  2. 毒薬、劇薬及び処方せん薬:用法用量からみて1か月分以内
  3. 上記以外の医薬品:用法用量からみて2か月分以内

化粧品標準サイズで一品目につき24個以内

日本への輸入が規制されているものもたくさんあります!

 税関のホームページが分かりやすいので該当ページをご覧ください。そりゃダメでしょ!っていうものもありますけど,たくさんありますよね~!

 ↑このページに記載されているのものがすべて輸入禁止!というわけではなくって,いろんな条件がついてますよ!っていう場合もあります。

 たとえば食品衛生法によってすべての飲食物、添加物、食器、容器包装、おもちゃ等が対象になるって書いてありますよね。確かに,基本的には厚生労働大臣への届け出が必要なんだけど,個人用の場合には届け出が必要なかったりするみたいです。

 iHerb(アメリカ)とかvitacost(アメリカ)みたいな食品も扱っているお店だと,商品をカートに入れて決済しようとした時点で「この商品は日本へ発送できません」みたいに表示してくれますけど(小麦粉みたいなものとか,買えませんよね)。でも,お店頼みではなくって,自分でも輸入できるかどうか把握しておいた方が良いですよね!トラブルを避けるためにも。

お店・商品の安全性,配送トラブルとか生じた場合に交渉する覚悟と勇気等々が必要です!

 ↑ここまで確認できたところで。そのお店や商品がしっかりしたものなのかどうかよくよく下調べすることが必要です。多分コレが一番大事。くれぐれも偽造品を注文しちゃったり詐欺に遭ったりしないように・・・。

 さらに。どれだけキチンとしたお店で購入したとしても配送トラブルってゼロには出来ません。万が一の場合には外国語で交渉する覚悟が必要。基本的には外国語で交渉することになりますもんね。交渉しても解決できない場合もあります。っていうか,ありました・・・。

 個人輸入って,決して気安く,安易にして良いことではないと思うんですけど,でもそれでも苦労して商品が届いた時の達成感は格別です!英語のお勉強がてら,サイトを覗いてみるところからはじめてみてはいかがでしょうか??


 

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